🦆 「うちの子たちの将来を考えると、今のままじゃ心配で…資格を取りたいんだけど、学費も生活費もかかるし、諦めるしかないのカモ」
🦉 「諦めるのは早い！実は、ひとり親のための心強い制度があるんだよ。『高等職業訓練促進給付金』は知ってるかな？」
🦆 「なに？初めて聞いた！でも、なんだか難しそうな名前…」
🦉 「確かに名前は少し固いけど、知って欲しい制度だよ。看護師や保育士、他にもITスキルなどを学び直せるかもしれないよ」
🦆 「うちの子たちを育てながらでも大丈夫かな…？」
🦉 「子どもがいるからこそ利用してほしい。具体的にどんな支援が受けられるのか、わかりやすく説明していこう」
仕事と子育ての両立に悩むひとり親の方々にとって、より安定した収入を得るための資格取得は大きな課題です。
しかし、学費や生活費の負担が重く、踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
そんなひとり親の方々を支援する制度として「高等職業訓練促進給付金」があります。
この記事では、給付金の概要から申請方法まで、詳しく解説していきます。
目次
- 高等職業訓練促進給付金とは
- 給付金の対象者
- 対象となる講座・資格
- 支給期間と金額
- 申請の手順と必要書類
- よくある質問
- 関連する支援制度
高等職業訓練促進給付金とは
高等職業訓練促進給付金は、ひとり親家庭の親が看護師や介護福祉士などの資格を取得するために養成機関で修業する場合に、修業期間中の生活費を支援する制度です。
この制度の最大のメリットは、返済不要の給付金であることです。生活費の心配を軽減しながら、専門的な資格取得にチャレンジできます。
給付金の対象者
以下の条件をすべて満たす方が対象となります：
- 児童扶養手当を受給している、または同等の所得水準にあるひとり親家庭の親
- 養成機関で6か月以上のカリキュラムを修業し、対象となる資格の取得が見込まれる方
- 就業または育児と修業の両立が困難であると認められる方
- 過去に同じ給付金を受給していない方
※市町村民税の課税状況によって支給額が異なりますので、事前に確認が必要です。
対象となる講座・資格
主な対象資格には以下のようなものがあります。
1. 医療関係
- 看護師
- 准看護師
- 理学療法士
- 作業療法士
- 歯科衛生士
2. 福祉関係
- 介護福祉士
- 保育士
- 社会福祉士
3. 情報関係
- 第四次産業革命スキル習得講座
- ITパスポート
- webクリエイター
- CAD利用技術者
４. その他の専門職
- 調理師
- 製菓衛生師
- 美容師
- 理容師
- 言語聴覚士
他にも対象になる講座は広がっていて、資格取得から学び直しまでいろいろな分野から選ぶことが可能です。
支給期間と金額
支給期間
- 修業期間の全期間（上限48か月）
- 資格取得のために4年制大学で修学する場合は、4年間の給付が可能
支給額（月額）
市町村民税非課税世帯の場合：
- 基本給付金：月額100,000円
- 修了支援給付金：50,000円（修了時に一時金として支給）
市町村民税課税世帯の場合：
- 基本給付金：月額70,500円
- 修了支援給付金：25,000円（修了時に一時金として支給）
課程修了まで最後の12ヶ月、基本給付金の月額＋40,000円が加算されます。
さらに、入学準備金として50,000円、就職準備金として80,000円が別途支給される場合も！
申請の手順と必要書類
申請までの流れ
- お住まいの地域の福祉事務所に相談
- 必要書類の準備
- 申請書類の提出
- 審査・決定
- 給付金の支給開始
必要書類
- 申請書
- 世帯全員の住民票
- 所得証明書
- 養成機関の在学証明書
- 養成機関のカリキュラム
- その他、自治体が指定する書類
よくある質問
Q. 働きながらの通学でも対象になりますか？
A. 原則として、就業または育児と修業の両立が困難であると認められる必要があります。パートタイムでの就業は可能な場合もありますので、詳しくは福祉事務所にご相談ください。
Q. 給付金は課税対象になりますか？
A. 非課税所得として扱われます。確定申告の必要はありません。
Q. 途中で退学した場合は返還が必要ですか？
A. 原則として返還の必要はありませんが、虚偽の申請など不正受給の場合は返還が必要です。
関連する支援制度
高等職業訓練促進給付金以外にも、ひとり親家庭向けの支援制度があります。
自立支援教育訓練給付金
- 雇用保険の教育訓練給付の受給資格がない方向けの制度
- 講座受講料の60%（上限20万円）を支給
- 看護師などの資格取得を目指す場合は、上限80万円
ひとり親家庭高等職業訓練促進資金貸付制度
- 入学準備金：50万円以内
- 就職準備金：20万円以内
- 条件を満たせば返還免除の可能性あり
母子父子寡婦福祉資金貸付金
- 修学資金、生活資金などの貸付
- 無利子または低金利
- 返済期間は最長20年
まとめ
高等職業訓練促進給付金は、ひとり親家庭の方が安定した職業に就くためのステップアップを支援する重要な制度です。
給付金を活用することで、以下のようなメリットが期待できます：
- 返済不要の給付金で、経済的負担を軽減
- 安定した収入が見込める専門資格の取得が可能
- 生活費の心配なく、学業に専念できる
- 資格取得後の就職支援も充実
申請には様々な条件があり、準備に時間がかかる場合もあります。
早めに福祉事務所に相談し、計画的に準備を進めることが大切です。
この制度を利用して多くのひとり親の方が希望する資格を手にし、安定した生活を実現されています。まずは、お住まいの地域の福祉事務所に相談してみてください。
関連リンク
- 厚生労働省 ひとり親家庭の支援
- お住まいの地域の福祉事務所
- ハローワーク（就職支援）
- 母子家庭等就業・自立支援センター
※制度の詳細や支給額は、お住まいの地域や時期によって異なる場合があります。必ず最新の情報を福祉事務所でご確認ください。